動物の遺棄・虐待は犯罪です。(環境省・警察庁)   ~北海道の真冬に置き去りにされた猫「ひかる」~

こんにちは。副理事の能登谷です。

本日は、タイトルにもある通り、「動物の遺棄・虐待は犯罪」ということについて、少し長くなりますがお話をさせてもらえればと思います。

動物愛護管理法 第44条1項~3項
1 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、五年以下の懲役又は五百万円以下の罰金に処する。 
 2 愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行を加え、又はそのおそれのある行為をさせること、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、その健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束し、又は飼養密度が著しく適正を欠いた状態で愛護動物を飼養し若しくは保管することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。 
 3 愛護動物を遺棄した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。  

上記の通り、法律にて「動物の遺棄・虐待は犯罪」と規定されております。

本日は、動物愛護管理法 第44条3項「愛護動物の遺棄」について触れたいと思います。


※上記、法令及びポスターは環境省ホームページより引用


先月(1月30日)の朝にホームページのお問い合わせフォームより、千歳市の「千歳さけますの森さけます情報館」付近に捨て猫がいるという情報が入りました。青い発泡スチロールの中に入れられ、放置されているとのことでした。

少しでも早く保護を!ということで、教えていただいた場所へ車を走らせました!その場所へ近づくにつれて、こんな場所に置いていくなんて...幸いにもその日は降雪はなく穏やかな天気ではありましたが、この北海道の真冬に外に放置されているなんて、信じ難い状況でした。しかし、現場付近に到着したものの、なかなか猫の姿は発見できず、「千歳さけますの森さけます情報館」の従業員の方にその猫の情報がないか話を伺いに行きました。すると、今回当団体にお問い合わせをいただいた方とは別の方も、その猫を心配して、さけます情報館へ問い合わせをしていたようでした。ただ、さけます情報館としては何もしてあげられないとのことで、市役所や警察署へ相談してみてください。とお伝えしたようでした。その後どうなったかはわからないとのことでしたので、改めて詳しい場所をお聞きして、その場所へ向かいました。しかし、やはり猫の姿は発見できませんでしたが、青い発泡スチロールのかけらを発見したため、確かにここにいたのではと確信しました。

その場所は千歳川が流れる自然の中で、鹿がこちらを見ていました。建物等はないため、風が直接当たり、とても寒い場所でした。なぜこの大自然の中に猫を捨てていくことが出来るのか...

置いていった人間はどういう気持ちだったのか...

置いていかれた猫はどういう気持ちだったのか...

もはやどちらも想像することなんて出来ませんでした。

とにかくその猫の行き先を調べなくてはと思い、石狩振興局保健環境課へ問い合わせをしたところ、警察が保護をして、現在は千歳保健所にいるということがわかりました。元々、朝に問い合わせをいただいた時点で、この猫を保護する予定で動いていたので、保健所にも事情を説明し、当団体が引き出す旨を伝え、その足で保健所に向かいました。保健所到着後、手続きをして保護室へ行きました。そこには白黒の女の子が不安そうな表情をしながらケージの中にいました。

何はともあれ、無事でいてくれたことにすごくホッとしました。

辛い思いをしただろうに...寒い思いをしただろうに...

この子が無事だった安堵と置き去りにした人間への憤りでいっぱいでした。


「動物の遺棄・虐待は犯罪です」

この子を真冬の外に置き去りにした気持ちなど到底理解は出来ません。

その人にとっては苦渋の決断だったのかもしれません。

しかし、どんなに苦渋の決断だったといえども、ゆるされるものではありません。

この子と一緒にいることが出来なくなった理由はわかりません。

・引っ越しをしなければならなくなった。

・猫アレルギーが発症した。

・経済的に難しくなった。

など、様々な理由があるかもしれません。

基本的にはどんな理由があっても、生涯一緒に居続ける覚悟とその子への想いを継続しなければならないと思います。ただ...もしも本当に苦渋の決断をしなければならない時が訪れてしまったとしたら、どうのような方法があるのか?その子にとって最善の方法は何なのかを考えてもらいたい。その方法の中に「遺棄する」という選択肢はありません。それだけはしっかりと胸に刻んでもらいたいと思っています。


長文になり申し訳ありません。

最後になりますが、現在の「ひかる」ちゃんです。

とても、人懐っこく可愛らしい女の子です。自ら乗せて~と膝の上に飛び乗ってきます。一度乗ると中々降りてくれず、身動きが取れなくなっています笑

そして毛並みもすごくきれいで、撫でていても気持ちがいいくらいです。

これからは、「ひかる」ちゃんが辛いを想いをすることなく、幸せに過ごしていけることを願うばかりです。どうかみなさん宜しくお願い致します。


ステキなひかるちゃんの写真をご覧ください!


野良猫もみな家族だよ/RABBITONALY

はじめまして。札幌市を拠点とし、野良猫・うさぎの保護ボランティアを行っています。ここでは、活動内容や保護猫・うさぎの紹介を掲載します。

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