★猫伝染性腹膜炎(FIP)について★

こんにちわ😃
代表の三条です

先日、保護猫の茶まめが
FIPと診断された事を
ブログにてお伝えさせて頂きました。

その後、数名の方から
【茶まめちゃんに、新薬は試してみないんですか❓️】
【茶まめちゃんを助けてあげて下さい】

と、言ったご連絡を頂きました
皆様、茶まめを心配して頂き
本当にありがとうございます🙇‍♀️💦💦

本日は、少し
【猫伝染性腹膜炎(FIP)】について
お話したいと思います😸

治療法が確立しておらず、
致死率はほぼ100%と言われています。
これまでは延命のための対処療法しか
手段がなかったのですが、
近年になって新薬がFIPの治療に効果が
あるという事例が上がっています。
しかしながら、この薬はまだ新しいことも
あって認可が降りておらず、
処方を受けようとすると非常に
高額な医療費が必要になります。
FIPと闘う猫の大半は1歳前後の子猫であり、成猫の発症は11歳以降のシニア猫が稀にいるという具合です。

まず、猫伝染性腹膜炎(FIP)という
病気についてご説明させていただきます。

猫の体内には、「猫コロナウイルス」と
いうものが大抵の場合存在しています。
このコロナウイルスというのは現在問題と
なっている新型コロナウイルスとは
全く別のものです。

この猫コロナウイルスというもの自体は、
基本的に健康を害するものではありません。
そこからFIPとなるまでには、
2つの過程を踏むことになります。

1つ目は、猫コロナウイルスが突然変異を
起こすこと。
体内にあっても問題のなかったそれまでの
猫コロナウイルスとは別のものになってしまいます。
しかしこれだけでも、まだFIPは発症しません。
通常は突然変異したウイルスがあっても、
免疫によりこれをブロックできるからです。

FIPが発症する2つ目のポイント、
それが免疫力です。
突然変異した猫コロナウイルスを
はじき出すことができず、身体に受け入れてしまう。
これによりFIPが発症します。
FIPを発症する猫が子猫や老猫に多いのは
このためで、身体がまだ成熟しておらず
免疫が整っていなかったり、
加齢により免疫力が低下していたりといった要因により、FIPが発症しやすくなります。
健康な成猫であればFIPは発症に至らないのですが、元々免疫力が弱かったり、
他の病気や環境の変化等のストレスで
免疫力が低下したりといったタイミングが
不幸にも重なると発症してしまいます。

一度変異した猫コロナウイルスが元に戻ることはありません。
そして、FIPは治療不可、致死率100%と言われています。
 さらにFIPは、非常に進行が早い病気です。
発覚してから数日で命を落とすケースが少なくありません。
発熱や食欲不振に始まり、各部炎症、神経障害による身体の麻痺、排泄機能の低下、貧血、意識の混濁等、苦しい症状が次々に現れます。
●昨年4月21日
    FIPにてこの世を去った
    看板にゃんズの初代【ハチワレ】
この恐ろしい病気に現在治療の効果が
確認されているお薬が、投薬する新薬です。
海外で開発された新薬で、
国内ではまだ未承認のものです。
現在、この薬により命をつなぐことが
できた猫が何頭も確認されています。
新薬は海外で開発された新薬であり、
国内では動物医薬品として認可されていません。
そのため、薬代は非常に高額です。
当然ペット保険も適用外です。

新薬の投与量は体重・FIPのタイプ・
進行度によって決まります。

FIPには3つのタイプがあり、
・腹水がたまるウェットタイプ
・体内に肉芽腫(にくげしゅ)ができるドライタイプ
・両方が現れる混合タイプとされています。

ウェットタイプ < ドライタイプ < 混合タイプ の順で、体重が多いほど、病状が進んでいるほど投与量は多くなります。

茶まめは、現段階では
ウェットタイプと言われました。
●サニーと仲良しだった、ハチワレ
さらに、新薬を処方していただける
動物病院は全国でも非常に限られています。
また、新薬は84日間決まった時間に必ず
投与を続けなければならないお薬です。

札幌市にも
処方可能な病院は一箇所存在するのは
事実です。
おそらくですが
月に100万円~120万円はかかると思います。

私自身もそうですが、
かかりつけの病院の先生の認識としましても
一匹の保護猫の為に高額な医療費を使うのなら、その医療費で何匹の命が救えるだろう❓️というのが事実です。

茶まめを見捨てると言っているわけではありません。
団体として、出来る限りの治療は
茶まめに行っていきます。

何卒、ご理解頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします🙇‍♀️💦💦

野良猫もみな家族だよ/RABBITONALY

はじめまして。札幌市を拠点とし、野良猫・うさぎの保護ボランティアを行っています。ここでは、活動内容や保護猫・うさぎの紹介を掲載します。

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